第321回番組審議会(2022年10月)
- 開催日
- 2022年10月19日(水)午後4時30分~午後5時45分
- 開催場所
- 富山市奥田本町8番24号
チューリップテレビ 放送センター「会議室」
対面とZoomによるリモートの併用
- 出席委員(敬称略)
- 藤井久丈(委員長)、田辺惠子(副委員長)、能作克治、杉野 岳、長 高英、関 泰晴、吉田朋美、樋口裕重子
- 議題
- 1.報告事項
(1)秋の番組改編
(2)放送番組の種別の公表
2.番組合評:「ダイドーグループ日本の祭り 粒粒辛苦~おわら風の盆~」
放送日時 2022年9月25日(日)午後2時~同2時55分
- 議事概要
- 局側から議題について説明し、各委員で意見交換を行った。意見の概要は次のとおり。
〇冒頭で、お祭りを開催する各町内会の結びつきや、仕組み等をチャート図をつけて説明すれば、八尾町の皆さんが、伝統や文化、またコミュニティを維持してもらっているということ、少子高齢化時代の日本で、これがいかに奇跡的なことで国宝級の価値があるんだということが視聴者に伝わったのではないか。
〇タイトルと中身が合っていない気がした。粒粒辛苦という言葉は、長年ずっと積み上げてきて、ちょっとずつ努力を積み上げる、10年20年みたいな話のイメージがあるので、今回の主役の方の話の3年とか5年とかの話とは合わないと感じた。
〇番組の全体の温度感が一定で、画像も非常に観やすく、主人公の心の動き、思いが、言葉と表情にしっかりと表れていて、それを感じ取ることができた。大変良いドキュメンタリーに仕上がっていたと思う。
〇おわら風の盆の美しさと、抱える問題が随所に散りばめられていて、伝統を守ること、そして続けていくことの難しさも非常に感じる内容であった。
〇牧山さんの、リーダーとして、晴れやかな引退ができるかどうか気を配られて、気持ちよく引退できるかということに心を尽くして考えられる姿が、次に繋げていく大きな力になるのだと思った。
〇今年のおわらを知るには最良の番組であった。制限をしながら、12万人で4割も人が減った、23時までしかできなかったこととか、いろいろなことを思いも込めて非常によく分かった。おわらに限らず、様々な地域で、地域活動とかお祭りとか、あるいは学校の活動も含めてコロナの影響があったのだと感じた。
〇おわらを知らない方にとっては、とてもいい番組だと思ったが、知らない方にとってはもっと知りたいことがあると思う。知らない方が観た場合、祭りに行ってみたいという気持ちになるかどうか、テレビ番組としてもう少し何かあったらよかった。
〇素人というか、その地域の人で作り上げていくおわらの素晴らしさの中で、伝統を守る大切さが敢えて今回、特に強調されていて、そういう意味で素晴らしい番組であった。