第344回番組審議会(2025年2月)
- 開催日
- 2025年2月19日(水)午後4時30分~午後5時22分
- 開催場所
- 富山市奥田本町8番24号
チューリップテレビ 本社「会議室」
Zoomによるリモート会議
- 出席委員(敬称略)
- 藤井久丈(委員長)、村上 満、能作克治、加藤弘之、吉田朋美、樋口裕重子、服部恵子
- 議題
- 番組合評:「アートであーる BE=ART」
放送日時 2025年1月2日(木)午前9時54分~同10時54分
- 議事概要
- 局側から議題について説明し、各委員で意見交換を行った。意見の概要は次のとおり。
〇全体を通して米田さんの温かみ、人間味あふれる、利用者を通しての関わりが随所に表れる場面がたくさん観ることができた。米田さんの一つ一つの言葉が新鮮で、喋っているその表現力そのものが米田さんのアートなのかと思った。
〇障害者目線のカメラアングルや、音楽、それから映像が非常に綺麗で素晴らしかった。またナレーションを極力なくして観ている側に考えさせるというような構成もよかった。
〇スタッフの活動を応援したいという気持ちがすごく伝わってくるものに仕上がっていた。
しかし、内容が盛りだくさんで全体を通して構成的に分かりにくい部分があった。
〇イベントのところは少し長く感じた。入れたい場面が多かったのかもしれないが、例えば30分番組で2回の放送にするなどとした方が集中力を持って観られるのではないか。
〇番組を通してどういったことを伝えたいのか分からなかった。
障害者アートなのか米田さんの活動なのか、イベントの開催が着地点なのか、伝えたいメッセージがぼやけてしまっていた。
〇一般社会では健常者を基準とした枠組みでいろんな評価がされていく中で、番組の中での、谷口さんの「頑張らなくてもそのままでいい」や、山下さんの「やりたいことをやりたいときにやりたいようにしていい世界になったら評価されるようになった」という言葉が印象に残った。アートという切り口から多様性が評価される時代になり、評価の軸が増えてきた表れなのかと感じた。
〇アートとして伝えることで初めてアートになるとか、生きていることそのものがアートなんだという米田さんの言葉で、障害を持っている方々のアートを見る目が変わった。障害者のアートだから素晴らしいというのではなくて、アートそのものが素晴らしいと感じた。